那須ピーマンのドーンといってみよう

オフレポを中心とした那須ピーマンのブログ

音MDM後記 其の参【伝承編】

 どうも、最近カラオケで祖母と演歌対決をしたところ「ははっ!面白いねぇ!」と強キャラ特有の余裕を見せ付けられてしまった那須ピーマンです。

 

 音MAD DREAM MATCHはありがたいことに大きな盛り上がりを見せて終了しました。その熱気冷めやらぬ中、新たに様々な企画が持ち上がっています。いわゆる新人と言われる層に「自分も何か企画しよう」という意識が芽生えるのは界隈の息が長くなることにも繋がると思うので個人的には大変喜ばしいことですが、ちょっと不安もあります。そこで、音MDMで得た経験をもとに「新人作者が新しい企画を立てるために心がけるべきこと」を自分なりに書いていくことにしました。新人層への「伝承編」と題します。すでに主催経験や運営経験がある方々にとっては当たり前の内容になると思いますがあくまで主催を始めてやる人に向けた記事ですので悪しからず。

 

なぜこの記事を書こうと思ったのか

 「主催を終えて調子に乗っているんじゃないの?」まぁそれも少しはあるでしょうがそれよりも「自分が初めて企画主催をするときに前例となる情報がなくてとても困ったから」です。自分の記事が少しでも後に続く企画者の糧になれば良いと思います。

 

では、私の考える主催についてずらずら書いていきます。

 

0.主催のイメージ

 桃太郎になってください。猿、犬、雉それぞれの役割に合わせた仕事を割り振りながら作戦を立て指揮をして場のムードを作りましょう。

 

1.精神論

 主催ってなんだか凄そうだけど一体何をしているの?動画制作とか告知とか連絡とか全部主催がやらなきゃいけないの?ーもちろんそれが全てできるならスーパーウルトラハイパーミラクルロマンチック主催ですが、主催に求められる最低要件はこれだと思います。「大事MANブラザーズ」…え、これだけじゃ意味がわからないって?そりゃそうだ。大事MANブラザーズの「それが大事」という歌をご存知でしょうか。その歌詞にはこのようなものがあります。「負けないこと 投げ出さないこと 逃げ出さないこと 信じ抜くこと ダメになりそうな時 それが一番大事」これが主催に必要なものです。…おそらくまだ伝わっていないと思うのでさらに整理しましょう。

 

「(批判に プレッシャーに)負けないこと」イベントが大きくなればなるほど、注目度が高くなればなるほど、批判は増えプレッシャーは大きくなるものです。特に批判に関してはひとつの批判が全体の意見のように見えてしまい、ついつい反論したくなったり反論できずに打ちひしがれてしまいます。しかし、あなたは主催です。ドーンと構えんかい。批判が刺さるのは正論を言われている証拠。アドバイスだと思って飲み込み、改善できるところは改善して自分のものにしてしまいましょう。まともな批判をくれているということは応援の裏返しということが殆どです。もちろん、企画の趣旨からズレない範囲で意見の取捨選択をするのを忘れずに。

 

「(企画を 作業を)投げ出さないこと」大抵の場合、企画は私生活と並行して行われることでしょう。私生活を優先したい時に企画に引っ張られたり、逆に企画を優先したい時に私生活に引っ張られたりします。また、運営や企画参加者、外野などと揉め事になり気持ちが滅入りやっていられなくなることもあるかもしれません。言葉を砕くとめんどくさくなります。飽きが来ます。それは人間誰にもあることなので当たり前です。企画に飽きが来ない人は主催向きのメンタルしてます。しかし、そこで投げ出さないことマイナスな部分ばかり見るのではなく応援してくれている人のことを思い出してください通話などができる相手がいるのなら相談などしながら作業するのもいいでしょう。投げ出さずに完遂すれば喜ぶ顔が見れることでしょう。

 

「(ピンチになっても)逃げ出さないこと」マジでピンチ!どうしようもない!俺なんか主催に向いてないんだ!…という状況に追い込まれた時、人間は本能から「逃避」を選択します。特にネットのイベントともなれば私生活よりも簡単に現実から逃げることができます。そんな状態の時は一人で抱え込まずに誰かに相談して吐き出してください。企画の運営でもいい、ネットの友人、リアルの友人でもいい、家族でもいいでしょう友達がいない時はSNSなどにSOS信号を送るのもアリですがそれは最終手段です。周囲からのイベントの信頼低下は免れませんが主催失踪よりはマシです。逃げ出さずに相談して状況を整理、そしてやることをリストアップし、優先的に行う作業をいち早くやりましょう

 

「(運営や参加者を)信じ抜くこと」スーパー主催なら周りからの信頼も厚いでしょうが、これを読んでいるアナタが自分と同じダメ主催だった場合、周りからの信用は徐々に落ちていきます。また、アナタがしっかりしているスーパー主催でも参加者が動画提出などを遅刻してくる場合があります。そして生まれる運営同士あるいは参加者との疑心暗鬼。疑念が負のスパイラルを生み出し雰囲気を悪くします。悪い雰囲気は良いものを生みませんし、最悪の場合精神を病みます。ここで主催はぐっとこらえて人を信じ抜いてください。もし、信用できなかったとしたら信頼など二の次にして手を動かしましょう疑心に囚われるよりは何も考えずに無心で手を動かした方がいい「信じ抜く」というよりは「疑心に囚われないこと」を意識しましょう

 

 これらを「ダメになりそうな時」思い出してみてください。つまり主催の最低要件は「いなくならないこと」です。頑張れ、主催。負けるな、主催。

 

2.信頼できる相棒を作ろう

 君に、友達はいるか…?いないのか?だったら、運営の同志が友達だ!企画の運営は主催に協力してくれる意志を持った運命共同体です。同じゴールに向けて走る同志から相棒とも言える相談役を作りましょう。作ると言うか、ゴールに向けて走っていれば自然と関係が出来上がります。それが不安なら仲良しさんを運営に1人は呼びましょう。先ほどの大事MANブラザーズになるには相棒がいることが前提条件だったりします。ダメな人間は誰かに支えてもらわねばならないのです。1人で大事MANブラザーズになれるなら充分すごい主催だから自信を持っていい。

 

3.企画を楽しく盛り上げよう

 せっかくのイベントなのだから、面倒くさがらずに楽しく盛り上げてしまえ全体の士気が上がればイベントの雰囲気や内容もよくなっていくはず。1人で盛り上がって浮いてしまわないように気をつけよう。具体的には定期的な会議(できれば通話)、参加者を立てた告知などでしょうか。それぞれの盛り上げ方があると思いますので自分なりの企画を作りましょう。まず主催と参加者が内輪で楽しめていない企画は外から見ても楽しくなかったりします。

 

4.突っ走らない程度に「本当にやりたいこと」をしよう

 やりたいことを見失わないように。突っ走りすぎているなら周りの意見を聞くことも大切ですが、ある程度は自分のしたいことをやらないと主催にとってつまらないイベントになります。しかし、イベントは参加者あって成り立つものなので、自分のやりたいことと需要のバランスをよく考えてください。

 

 ここからは事務的なものです

 

5.運営は必要最大限の人数を呼ぼう

 企画を終了するまでに何の仕事があるのかをリストアップしましょう。そして、その仕事にどれほどの人が必要かを計算して運営を集めましょう。「人が多いほど良い」というわけではなく、多すぎると連絡が複雑になり連携が取りにくくなるなどの問題もあるためあくまで適切な人数+数名くらいが丁度良いかも。運営の先輩とも言える存在をアドバイザーとしてつけておくとなお良いです。アドバイザーは常にフリーであるためいざという時に動ける人材としても活躍してくれるでしょう。

 

6.スケジュール帳をつける癖をつけよう

 私生活のイベントと企画のダブルブッキングなどはなるべく避けなければなりません。作業の締め切りや会議日程などをしっかりメモしましょう。

 

7.企画書を作ってやりたいことを明確にしよう

 ぼんやりした企画だと人はついてきません。まずは企画書を書いてみましょう。企画書を見せるだけで企画に趣旨や内容が伝わるので運営を呼ぶときなんかにも企画書を見せればスムーズに話が進みますよ。多分。

 

8.スプレッドシートを作ろう

 Googleアカウントには便利な「スプレッドシート」という機能があります。始めは使い方が難しいですが慣れると合作や企画の進行にかなり便利です。例えば参加者リストだったり、音MADメドレーの曲目リストや担当パートリストだったり、音MDMでは結成コンビリストや指名結果一覧なんかもスプレッドシートにまとめていました。参加者に声をかける時はしっかりとしたスプレッドシートに企画のタイトル、概要、企画趣旨、提出動画のサイズなどのフォーマットを書いておくと参加しやすくなるでしょう。

 

9.参加者や運営の会議場を作ろう

 DiscordやSkypeなどでグループを作ると参加者や運営同士の意思疎通がしやすくなります。運営や参加者とは綿密に会議をしたしっかり連絡をしましょう。運営に連絡を任せるのもアリですが、なるべくは自分の手で連絡をすると信頼ポイントのようなものが少しずつ積み重なり主催として動きやすくなります。

 

10.手が詰まったら「タスクリスト」を作ろう

 Twitterでもメモ帳でもなんでもいいので「その日にやること」をリストアップしてみると作業が整理されるのでオススメです。企画に限らず私生活のやるべきことも併せてリストアップすること。最優先→優先→自己満足のように優先順位をつけて仕事を分けてみましょう。僕はデイリーボーナスを設けて「この仕事ができたらコンビニでちょっと贅沢するぞ」なんてやりながらソシャゲ感覚で作業してた時期もありました。

 

このくらいでしょうか。とりあえずざっくりと書いてみましたが、この記事を書き上げた後にも何か気がついたら追記していこうと思います。

 

新人主催はわからないことだらけだと思いますが、音MAD界隈の先人たちは面白いものには食いついてくれる心が綺麗な人がたくさんいます。何か面白いことを考え付いたらTwitterにでも投げて協力者を集めてみましょう。先人たちに協力を頼んでみましょう。

 

以上、那須ピーマンの雑記でした。

ではまたどこかで。